しっぽを失くした猫との出会い(1)
現在の相棒猫・ナラと暮らし始めて、もうすぐ丸1年。
しばしの間、彼女との出会いの記録を綴りたいと思います。
もう動物とは暮らさない
2017年11月22日に前の愛猫・ミカが旅立って、その後アニマルコミュニケーション(AC)の勉強を始めてからも、もうどの子も飼わない気持ちでいました。
ACの師匠のつながりで里親を探している子たちが常にいたこともあり、「ヨセフはもう新しい子を受け入れないの?」とよく言われていましたが、「無理です〜」と。
理由はいくつかあり、その子を失った時のペットロスが怖かったのも確かにあるけれど、色々な意味で身動きを自由にしていたい気持ち、そしてもし自分が先に死んじゃったら…という思いなどが引っかかっていました。
もちろん、動物と一緒に暮らす楽しさは掛けがえのない経験。でも、どうしても積極的にはなれませんでした。
付き合いで保護猫シェルターへ
そんな時、近くに住む友人が猫を飼いたいからと里親募集をしている保護猫シェルターに行くようになり、「そこにミカに似た子がいるから一緒に見に行かない?」と誘ってきました。
それだけではその話に乗り気にならなかったのですが、そのミカ似の子が全く心を開かず、手に負えないからコミュニケーションとってもらえないか、という相談もあったので。
その時は「じゃあ、ちょっとだけ」と、2019年10月、友人に付き合って行ってみました。
私が初めてそのシェルターに行った日は譲渡会の日ではなかったので、ガラス越しにその子の姿を見ました。他の子たちは元気に動き回っていたのに、ミカ似の子は天井に近いキャットウォークの隅の方に、微動だにせずにちんまりと座っていました。
シェルターのスタッフによると、その子は推定3〜4歳の女の子、多頭飼い崩壊と動物虐待の劣悪な環境からの保護で、2年近く前にしっぽを切断された血だらけの状態で捕えて病院で手当てした後、シェルターで面倒をみるようになったとのこと。
AC修業中の私の力では、その状況でその子とその場で話をするのは難しいので、後日遠隔でコミュニケーションをとってみることにしました。
*しっぽを失くした猫との出会い(2)へつづく